のほの秘密 …さよなら(のほ7) [のほの秘密]
それはそれは とてもやさしい最期の笑顔です。 のほ塩をなめて48年目の冬です。 塩じいとの最期の夜になりました。 |
おとうさんが亡くなったときは まだ小さかったので、 死がどんなものかわからなかった のほでした。 |
でも今は 塩じいに沢山の本を読んでもらい 言葉を教えてもらい 死がどんなものかわかります。 その晩 のほはないてないて泣きました。 身体の水分がなくなるまで… ・・・・・・・・ ・・・・・ ・・ |
すっかり大人になったわね… おとうさんとおかあさんは 遠くからのほの成長を見守っていたのでした。 |
のほの秘密 …塩づくり(のほ6) [のほの秘密]
1.深海に潜り海水を飲み込む |
2.ただひたすら陽にあたる… |
3.身体に水分がなくなったら出来上がり |
身体は海に入れば元どうり! |
塩がたまると、塩じいは 隣の島に売りにいきます。 |
今日はのほの誕生日! 島に打ち上げられた日が、誕生日になりました。 |
8年目のお誕生日おめでとう!! |
のほの秘密(のほ4)つづき [のほの秘密]
小さな島には年老いたおじいさんが、 一人寂しく世捨て人のように住んでいました。 |
目の悪いおじいさんは 浜辺に打ち上げられたのが人間だと思い 家に連れて帰り一生懸命看病しました。 |
やがて熱も下がり元気になると、 のほのからだには沢山の塩が吹き出ていました。 おじいさんが一粒なめてみるとあら不思議! よく見えない目がくっきりと見えるようになりました。 |
さらにもうひとなめすると… 曲がっていた腰がピンとまっすぐになります。 やがて不老の塩があると噂を聞いた本土の人たちが、 島に訪れるようになりました。 おじいさんは時々塩を売ってのほと幸せに暮らしましたとさ。 |
おじいさんの墓の上に 塩を供えると幸せになるとゆう 言い伝えのある野甫島です。 |
おわり
この小さな島が野甫島だから、のほと名がついたのか…
のほ塩が有名になったので、野甫島となったのか…
今では誰にもわかりません。
のほの秘密(のほ4) [のほの秘密]
おかあさんはとっても幸せでした。 愛する夫、息子にめぐまれて… …しかし幸せには終わりがありました。 愛する夫が亡くなったのです… |
おかあさんはのほの顔を見るたび 夫のつぶらな瞳を思い出して、 いつも泣いてしまいました。 |
ある日大嵐が来ました。 昔のおかあさんなら何でも無い大嵐ですが、 今のおかあさんには気力がありませんでした。 のほと離ればなれになってしまいました… |
のほは小さな浜辺に打ち上げられました。 |
つづく…
*のほの秘密をカテゴリー分けしました。 |
のほの秘密(のほ3) [のほの秘密]
親戚のおっちゃんは怠け者です。 海にプカプカ浮いているだけで、何もしません。 何十年、何百年と浮いているだけでした。 |
やがて草が生え、木が大きくなり… |
島になってしまいました。 もちろん島に住むのは… |
森の仲間達です!
のほの秘密(のほ2) [のほの秘密]
それは大空を優雅に泳ぐ雲です。
雲は甘〜い恋の香りがしました。
お洒落なカメレオンが気になっていました。
そして愛の結晶「のほ」が生まれたのでした。
めでたしめでたし…
雲を愛する気持ちはかわりません。
天使になったカメレオンを背中に乗せ
「のほ」のおかあさんは世界を旅しているのです。
おとうさんゆずりで、色はもちろんどんな物にもなれるのです。
のほの秘密(のほ1) [のほの秘密]
それは「のほ」のおかあさんです。
だから「のほ」は、ほんのり甘い香りがするのです。
http://blog.so-net.ne.jp/nohohonnori/2007-03-14からヒントを得て制作しました。
つぎの秘密はおとうさんです